共有サーバ構成のチューニング

  • 専用サーバと共有サーバの検討
    • 専用サーバー
      • 大量に更新を行うバッチ処理
      • データベースに処理が集中する作業(DSS)
      • データベースの起動・停止(SYSDBA作業)
    • 共有サーバー
      • ほとんどの時間を顧客との会話に費やす対話式アプリケーション(OLTP)
      • メモリ・リソースが足りない場合
  • 共有サーバ構成のパラメータ
    • DISPATCHERS
      • 必須(初期値無し)
      • ディスパッチャを構成する(プロトコルごと)
      • ここで設定した数のディスパッチャ・プロセスが起動する
    • MAX_DISPATCHERS
      • 同時起動できるディスパッチャの最大数
      • コマンドを使って、この値までディスパッチャを増やすことができる(ディスパッチャが自動的に増えることは無い)
    • SHARED_SERVERS
      • 共有サーバー・プロセスの初期起動数
      • アイドル状態でも、この数だけプロセスは起動し続ける
      • この値はできるだけ小さいほうが良い(10接続に1プロセスが目安)
    • MAX_SHARED_SERVERS
      • 共有サーバー・プロセスの最大数
      • 共有サーバープロセスは、足りなくなるとPMONが自動的にこの値を上限として増やしてくれる
      • 共有サーバ全体で使用可能なメモリサイズを1つの共有サーバが使用するメモリサイズで割った数が目安
  • 共有サーバの診断に使用するビュー
    • V$DISPATCHER
      • ディスパッチャのネットワーク・アドレス
      • 負荷情報
    • V$QUEUE
      • 要求キュー、応答キューにどのくらいの項目が格納されたのか
      • キューの待機時間確認
    • V$SHARED_SERVER
      • 共有サーバー・プロセスが現在いくつ起動しているか
      • リソース待機しているのかどうか
    • V$SHARED_SERVER_MONITOR
      • 共有サーバのチューニング情報
      • プロセスの最大起動数など
    • V$CIRCUIT
      • クライアントのセッションが共有サーバー接続を行っているのか