SGAその他のチューニング(1) --- ラッチ

1Z0-033
  • ラッチ概要
    • メモリ構造を保護する機構（メモリの割当・開放）
    • 低レベルなロック（早い者勝ち）

SGA ラッチ名 効能 要求モード
共有プール shared pool 共有プール内のメモリ管理 Willing-to-wait
library cache 共有プール内でSQL検索の管理 Willing-to-wait
データベースバッファキャッシュ cache buffers
lru chain		 バッファキャッシュのLRUリスト管理 Willing-to-wait
cache buffer
chains		 バッファキャッシュ内のデータブロックの管理 　
REDOログバッファ redo allocation REDOログエントリのメモリ領域割当 Willing-to-wait
redo copy REDOログバッファへの書込み管理 Immediate

  • 競合の診断
    • V$LATCHビュー
    • ヒット率は100％を目指す
      • Willing-to-waitモードのヒット率：（GETS - MISSES）／GETS
      • Immediateモードのヒット率：（IMMEDIATE_GETS - IMMEDIATE_MISSES）／IMMEDIATE_GETS
  • ラッチのチューニング
    • 9iからラッチのチューニングは自動で行われるため、直接のチューニングは行わない
    • SGAサイズの調整、アプリケーションの修正を行って競合を解消する
  • 競合の解消方法
    • 共有プールのラッチ：バインド変数の使用、ラージプールの使用（共有サーバ接続時）を検討する
    • cache buffer lru chain：複数DBWnのチューニング
    • cache buffer chains：特定のデータブロックが集中アクセスされている可能性があるため、アプリケーションを見直す