データベースファイルの構成とI/Oの診断(3) --- チェックポイントのチューニング

  • チェックポイントの処理
    • DBWn:使用済みバッファをデータファイルに書き込む
    • CKPT:データファイルヘッダ制御ファイルのSCNを更新する
    • チェックポイント(リカバリ)状況を調べるには、V$INSTANCE_RECOVERY
    • チェックポイント頻度を高めればリカバリ時間は短くなるが、パフォーマンスは落ちる
  • チェックポイントのタイミング
    • REDOログスイッチ
    • ALTER SYSTEM CHECKPOINT
    • DB停止(ABORT以外)
    • 表領域オフライン(IMMEDIATE以外)
    • 初期化パラメター(FAST_START関連)で指定された時間、ブロック数に達したとき
  • チェックポイントの診断

種類 チェック項目 内容 対処法


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Checkpoint
not complete
LGWRがチェックポイント完了を待機した REDOロググループを増やしたりサイズを大きくしてLGWRが循環するまで時間を稼ぐ。





log file switch
(checkpoint incomplete)
log file switch
completion
何かでログスイッチが待機した ディスク競合が考えられるので、高速なディスクに移動するなどを検討。
log file switch
(archiving needed)
アーカイブ処理の未完了でログ・スイッチを待機した アーカイブモードなのにアーカイバが起動していないなら起動する(またはとりあえず手動アーカイブする)。アーカイブディスクが壊れているなら治す。アーカイブが間に合っていないなら、書込みが高速なディスクに移動する、アーカイバを複数起動する。





background checkpoints
started
数に差があったら、チェックポイントが完了していないREDOロググループが存在する。その差がグループ数に達していたら、チェックポイントが完了していないために待機している。 REDOログサイズを大きくする
background checkpoints
completed